私は20世紀も終わりのころ、東急田園都市線沿いのニュータウンに生まれた。 川崎のはずれにある、急行のとまらない小さな町だ。 私の住んでいた家はマンションの最上階で、広いルーフバルコニーが付いていた。 ちょうど家が建っている場所が谷底になっており…
外は雨。あと一週間もいられないこの家の屋根を、ぱらぱらと雨粒が打ち付ける。 眠らなければいけないと分かっていながら、机に向かってパソコンを開いている。 昨日と今日(とはいっても先ほど日付が変わったが)、京都から来た大切な客人と、東京の街を一…
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